メキシコ人漁師のジレンマとは

こんな感じのお話

 

あるメキシコの田舎町にのんびり漁師をしている男がいた。

それをみたバリキャリのアメリカ人ビジネスマンが質問した。

 

ビジネスマン:どう?漁師やってて儲かってる?

 

漁師:ぼちぼちかな。まあ家族が食うのに困らないくらい。

 

ビジネスマン:仕事以外の時間は何してるの?

 

漁師:家族と遊んだり、友達と飲んだり、ギター弾いたり、ダラダラ過ごしてる。

 

ビジネスマン:それはイけてないね。ダラダラ過ごしている場合じゃないよ。

もっと漁を頑張って稼いで、そのお金ででかい漁船を買って、

他の漁師も雇って拡大して稼ぐべきだ。

 

漁師:どうして?

 

ビジネスマン:そうすれば、お金も入るし、

仕組みを自動化することで時間が生まれるから

本当にやりたいことができるようになる。最高だぞ。

 

漁師:それは、確かにいいね。じゃあ頑張ってみるかな。

 

ビジネスマン:いいね、やる気に満ち溢れた表情だ。

もっと自由に使えるお金と時間があったら

どんな理想の生活ができるか想像してみろ。どうだ?

 

漁師:そうだな。家族と遊んだり、友達と飲んだり、

あとはギター弾いたりしてダラダラ過ごしたいな。

 

ビジネスマン:いいな。最高だ、15年、いや10年は死ぬ気で頑張れば、

そんな生活が手に入るぞ。

 

って感じのお話。

 

本当にお金と時間があったら付き合う人も変わったり

他の楽しみも知ることで理想の生活は変化するかもしれないし

 

めちゃくちゃ労力と時間のリソースを割いて

お金と時間の自由を手に入れても

結局好きなことは変わらないかもしれない。

 

どっちが正解とも言えない

だから漁師としてのスキルを伸ばして規模を拡大もするし

家族や友人と飲んだり、ギター弾きながら過ごすこともするべきなのだと思う

エネルゲイアである

 

もちろん

短期的には好きなことを遠ざけて

我慢を続けて追い込む時期

というものが人生には必要だとは思う。

(例えば受験戦争とか就職活動とか、

企業のスタートアップとか職人の見習い時期とか)

 

しかい未来は今の延長線上なので

今が楽しくない人は未来も楽しくない

 

私の好きなジョジョの奇妙な冒険第5部の

ブチャラティの言葉を思い出す。

 

「任務は遂行する」

「部下も守る」

両方やらなくっちゃあならないってのが「幹部」のつらいところだな

 

覚悟はいいか?オレはできてる

 

私自身はいつも覚悟が足りない。